じぶん銀行の住宅ローン融資実行額が1,000億円を突破
2016年も残り数日となりました。
久しぶりの更新となります。
のっぴきならない理由がありまして、更新が滞ってましたが久しぶりに更新してみます。
12月26日にじぶん銀行は住宅ローンの融資実行額が1,000億円を突破したと発表しています。
じぶん銀行が住宅ローンの取扱をはじめたのは2015年12月1日からです。
1,000億円を達成するまで1年以上かかっていますが、じぶん銀行の発表では、ソニー銀行や住信SBIネット銀行などのインターネット専業銀行の中で最速のスピードで1,000億円に達したとのことです。
住信SBIネット銀行は12月に住宅ローンの融資実行額が3兆2,000億円を突破したと発表していますが、2ヶ月で1,000億円のペースで増えていることを考えると、じぶん銀行は時間がかかりすぎじゃない?と思いますが、やはり最初は苦戦するんですね。
しかも、銀行の名前もゆるいですし、顧客のターゲットとしては若年層で、日本で一番人口比の高い高齢者は見向きもしないでしょうし。。。
高齢者の方は「じぶん銀行」を知らない人がほとんどじゃないですかね。
おそらく、融資実行額1,000億円の大半は今年1月末のマイナス金利政策の導入以降に偏っていると思いますが、そう考えるとよくやっているのではいないでしょうか。
じぶん銀行の住宅ローンは、商品として一番おすすめできる力を持っていると思っています。
それはなんといっても、業界最低水準の金利と無料の「がん50%保障団信」でしょう。
「がん50%保障団信」は過去記事を是非見てみて下さい。
jibun-bank-otoshiana.hatenablog.com
直近の住宅ローン金利は、上昇が続いていますね。
フラット35なんかは2ヶ月連続で金利引上げです。
そんななか、じぶん銀行の10年固定金利は年0.500%え据置きと、金利面でも頑張っていると言っていいんじゃないですかね。
2016年の住宅ローン金利は、歴史上最低金利を更新しまくって住宅ローンを利用したいユーザーには良い1年でした。
来年はどんな年になるんでしょうか。
来年こそは更新をがんばる予定です(予定は未定)。
みなさん、良いお年を!
消費増税の延期で住宅ローン金利はどうなる?
消費税10%の増税は2017年4月に導入を予定してましたが、正規に延期が決定しましたね。延期の期間は、2年半で、2019年10月に10%に引き上げるそうです。
消費税の税率は、住宅ローン金利に直接影響することはないですが、増税延期を含めた金融政策から、今後の住宅ローン金利がどうなるのか考えてみます。
増税延期の理由は?
首相は「デフレから脱却し経済を成長させるアベノミクスの成功を確かなものとするため、18カ月延期すべきであるとの結論に至った」と強調。「消費税を引き上げることで景気が腰折れしてしまえば国民生活に大きな負担をかけることになる。その結果、税率を上げても税収が増えないということになっては元も子もない」と語った。
要するに、景気があまり良くない上に、増税でさらに悪くなるのを心配しているということですね。
一般的に、景気が悪いと、住宅ローン金利の重要指標である長期金利は下がり、景気が良くなると上がります。
つまり、景気が悪いと、住宅ローン金利は下がるわけですから、少なくとも、2019年7月までは住宅ローン金利は上がりにくい状況になりますね。
日銀の金融政策は?
現在、日銀は「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」政策を行っています。
その目的は以下のとおりです。
2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」を継続します。今後とも、経済・物価のリスク要因を点検し、「物価安定の目標」の実現のために必要な場合には、「量」・「質」・「金利」の3つの次元で、追加的な金融緩和措置を講じます。
デフレの状態から、インフレ方向に、物価上昇率目標を2%まで引き上げたい。そのためには、
- 「量」
マネタリーベースが、年間約80兆円に相当するペースで増加するよう金融市場調節する。 - 「質」
長期国債について、保有残高が年間約80兆円に相当するペースで増加するよう買入れを行う。 - 「マイナス金利」
金融機関が保有する日本銀行当座預金に▲0.1%のマイナス金利を適用する。
と、3つの方法で目標(景気を良くしたい)実現を目指しています。
景気を良くするために、国債の買い入れを行い、銀行が今まで日銀にお金を預けるだけで利益を出していたところを、一定の割合以上はお金を取りますよということですね。
銀行は利益が減るので、資金の投資先を探して利益を確保する必要が出てきます。その投資先として、比較的に担保がしっかりとしている住宅ローンが挙げられています。
現在のところ、 2%の「物価安定の目標」の達成は見えていません。
この目標を達成するまで、住宅ローン金利が上がりにくい状況です。加えて、この目標達成のために追加で緩和措置も講じると言っていることから、追加緩和でさらに住宅ローン金利は上がりにくくなります。
まとめ
以上のことから、少なくとも2019年10月までは住宅ローン金利は上がりにくい状況であることになります。
また、今までの消費増税後を見ると景気が悪化しているので、2019年10月の増税後も、ひょっとすると、1,2年は住宅ローン金利は上がりにくくなりまもしれません。
ここまでの話から、今から住宅ローンを借りるなら「変動金利」一択です。
圧倒的に低い金利の変動金利で借り入れし、この2,3年でガンガン返済し、2019年10月当たりで、状況を見て、固定金利に借り換えを行う。
現状から考えると、これが返済額を大きく減らせる方法の1つと考えます。
じぶん銀行 2016年6月の適用金利発表!
じぶん銀行が6月の適用金利を発表しました。
5月は、全期間の固定金利を引下げましたが、6月はどうなったでしょうか。
金利タイプ | 5月適用金利 | 6月適用金利 | 金利差 |
---|---|---|---|
変動金利 | 0.497% | 0.497% | - |
2年 | 1.350% | 1.360% | +0.010% |
3年 | 1.340% | 1.350% | +0.010% |
5年 | 1.360% | 1.360% | - |
10年 | 1.460% | 1.460% | - |
15年 | 1.620% | 1.620% | - |
20年 | 1.750% | 1.750% | - |
30年 | 1.980% | 1.990% | +0.010% |
35年 | 2.060% | 2.070% | +0.010% |
金利タイプ | 5月適用金利 | 6月適用金利 | 金利差 |
---|---|---|---|
2年 | 0.510% | 0.520% | +0.010% |
3年 | 0.550% | 0.560% | +0.010% |
5年 | 0.740% | 0.740% | - |
10年 | 0.770% | 0.770% | - |
15年 | 1.143% | 1.143% | - |
20年 | 1.273% | 1.273% | - |
30年 | 1.910% | 1.920% | +0.010% |
35年 | 1.990% | 2.000% | +0.010% |
変動金利は据置きですが、2年・3年・30年・35年の固定金利を僅かですが引き上げとなってますね。まあ、じぶん銀行で住宅ローンを借りようとしている人は、変動金利だと思うので、変動金利の史上最低金利、年0.497%で据置きはありがたいですね。
じぶん銀行 2016年5月の適用金利発表!
金利タイプ | 4月適用金利 | 5月適用金利 | 金利差 |
---|---|---|---|
変動金利 | 0.497% | 0.497% | - |
2年 | 1.380% | 1.350% | -0.030% |
3年 | 1.360% | 1.340% | -0.020% |
5年 | 1.370% | 1.360% | -0.010% |
10年 | 1.470% | 1.460% | -0.010% |
15年 | 1.640% | 1.620% | -0.020% |
20年 | 1.790% | 1.750% | -0.040% |
30年 | 2.050% | 1.980% | -0.070% |
35年 | 2.130% | 2.060% | -0.070% |
金利タイプ | 4月適用金利 | 5月適用金利 | 金利差 |
---|---|---|---|
2年 | 0.540% | 0.510% | -0.030% |
3年 | 0.570% | 0.550% | -0.020% |
5年 | 0.750% | 0.740% | -0.010% |
10年 | 0.780% | 0.770% | -0.010% |
15年 | 1.163% | 1.143% | -0.020% |
20年 | 1.313% | 1.273% | -0.040% |
30年 | 1.980% | 1.910% | -0.070% |
35年 | 2.060% | 1.990% | -0.070% |
5月の適用金利は、変動金利が据置きとなった以外は全ての期間で引き下げとなりました。特に長期の固定金利の引き下げ幅が大きいですね。
じぶん銀行の無料の団信「がん50%保障団信」がすごい
民間の銀行で住宅ローンを借りる際には団信(団体信用生命保険)の加入が必要になります。一般的な団信は、住宅ローンを借りた人が「死亡」した場合に、残りの住宅ローン残債を死亡保険でまかない全額返済するというものです。
じぶん銀行の無料で付帯される「がん50%保証団信」は、死亡時の全額返済に加え、がんと診断されると住宅ローンの残債が半分になり、保証費用の上乗せもありません。つまり無料でがんに備えられる団信です。
がん50%保証団信のイメージ
2人に1人はがんと診断される日本では、がんのリスクに備えることは非常に重要です。長期間の返済になる住宅ローンの場合、万が一、がんを患い高額な治療費や入院費が発生した場合の返済負担の軽減というのは大変大きなメリットです。
ソニー銀行、Androidアプリで残高・取引照会が簡単に
ソニー銀行が、スマフォで残高、取引照会ができるAndroidアプリを提供開始しました。
アプリ内では、円貨普通預金と外貨普通預金の残高と取引(入出金)の履歴のほか、Visaデビットで利用できる外貨の参考額を確認できる。また、円の額を入力すると、相当する外貨額を計算するレート換算電卓も利用できる。
簡単なログイン操作のため、現状では振込ができないなど、PCサイトやスマホサイトと比べて機能は限定されるようですね。iOS版は初夏に提供開始予定だそうです。
しかし今後は、WEBサイトでしかできないようなこともアプリで行えるようになっていくのは間違いないでしょう。
というのも、最近では、PCからのインターネット使用率がスマフォからの使用率に追い抜かされそうになってますし、スマフォは圧倒的に使用時間が長いそうです。
今後、アプリで住宅ローン申請など、さらに便利になりそうですね。
じぶん銀行の住宅ローン 4月適用金利は最低金利を更新!!
なんと!!!変動金利が、0.568%から0.497%へ!!!!
ソニー銀行の変動金利を意識したんでしょう。さらに攻撃的な金利を適用しましたね。
10年固定金利は、0.780%とこちらは切り上げています。
金利はさらに下がる!という予想をしていたのですが、、、
半分当たりで、半分間違いという結果になりました。
もうすでに、メガバンクである三菱東京UFJなど3行が、4月の10年固定金利を切り上げることを発表していますが、おそらく、このくらいの金利が採算を考えるとギリギリのラインなんでしょうか。
変動金利の衝撃的な数字でビックリしていますが、ちょっと冷静に考えると、、、
変動金利は、半年ごとの見直しが行われるので、
「今は低金利にしておけば、客の目を引けるし、多少の損はしても客を捕まえておいて、後で金利上げればオッケー」
と言ってはいないと思いますが、銀行のそんな考えが見えるような気がします。
そもそも、変動金利の驚異的な数字に飛びついてしまうのは危険です。
「変動金利で借りて、上がってきたら固定金利に切り替えればいいや」と思っている方も多いと思いますが、変動金利が上がった時点で、固定金利はすでに上がっています。
住宅ローンは金利だけでなく、トータルコスト・支払総額で考えるべきとよく言われますが、それが読みにくい変動金利は、支払総額が少なくて済む可能性もありますが、予定より多くなってしまうリスクも抱えていることを考えておくべきです。